マニアの領域?足の骨のお話 2019/4/5 2020/1/22 足に関する話 ヒトの身体の全体重を支えている足の骨、とっても重要な役割を担っているのですが、全然知られていません。普段一生懸命頑張っている足の骨達をもっとよく知ってあげることで、パフォーマンスアップや怪我防止に役立つのではないかと思います。 足は合計28個の骨で構成されています。こんな狭い中によく28個も骨を敷き詰めたもんだと思います。では、それぞれの骨について説明していきます。 [踵骨(しょうこつ)] 御存じ『カカト』の骨です。足根骨(そっこんこつ)の中で最も大きい、不正四角形の骨です。※踵骨・距骨・舟状骨・立方骨・内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨をまとめて足根骨といいます。 [距骨(きょこつ)] 足根骨のひとつ。かかとの上方にある短い骨。下方は踵骨につながり、上は下肢骨と関節をつくります。筋肉と繋がっていないので自ら動くことはできません。 [舟状骨(しゅうじょうこつ)] 足根骨のひとつ。距骨(きょこつ)・踵骨(しょうこつ)とともに近位足根骨を構成します。※近位とは体幹に近い側という意味、なお舟状骨を中心骨とみなすこともあります。 僕の足で申し訳ないですが、○の部分が舟状骨です。また、オーダーメイドインソールを成形する時にはこの真下(★のところ)を少し強調して上げ気味に作ることもあります。 [立方骨(りっぽうこつ)] 内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔状骨とともに遠位足根骨を構成し、足の内側前面にあります。※遠位とは体幹から遠い側という意味 [楔状骨(けつじょうこつ)] 足根骨の一部。先は中足骨に、かかとのほうは舟状骨に連なる3個の骨。内側楔状骨 · 中間楔状骨 · 外側楔状骨の3つで構成されています。 [中足骨(ちゅうそくこつ)] 内側より第1,2,3,4,5中足骨と呼びます。第1~3中足骨はそれぞれ3個の楔状骨と関節を形成し,第4,5中足骨は立方骨と関節を形成します。外反母趾が酷い方には『中足骨パッド』を装着してインソール成形することがあります。ちなみに、第1中足骨遠位端に付着している腱の中には、摩擦を減らし、筋腱の運動効果を高める働きをもつ『種子骨(しゅしこつ)』が存在します。 [基節骨(きせつこつ)] 内側より第1,2,3,4,5基節骨と呼びます。 [中節骨(ちゅうせつこつ)] 内側より、第2,3,4,5中節骨と呼びます。母指(母趾)には中節骨が存在しません。 [末節骨(まっせつこつ)] 内側より第1,2,3,4,5末節骨と呼びます。基節骨・中節骨・末節骨をまとめて指節骨と呼びます。 もし、ラパンブランに来られたお客様がいきなり「舟状骨がね~」などとおっしゃったらギョッとしちゃうと思います(^^; 【参考・引用】 『フットケアと足病変治療ガイドブック 第三版 』 一般社団法人 日本フットケア学会 編 2017 『ぜんぶわかる 筋肉・関節の動きとしくみ事典』川島敏生著 栗山節郎監修 成美堂出版 2012 『シダス・インソールの効果』はこちら 『シダス・インソールはココが違う』はこちら 『お問い合わせ~インソール成形までの流れ』はこちら 『インソール成形記録』はこちら 共有:クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます) 関連