【はじめに】
関東工学院大学工学総合研究所とシダスジャパンが合同で、「シダスのインソールがスポーツにおける傷害予防、およびパフォーマンス向上に与え得る効果の検証」に関する研究結果を発表しました。今回はその研究結果に私なりの考察を加えて記事にしたいと思います。
【研究の背景・目的】
学生アスリートが競技復帰困難となる重篤な障害の一つに前十字靭帯損傷(以下ACL損傷)があります。
本研究ではACL損傷の契機となる片足着地動作がシダス・インソールによって改善されるか否か、また多くの球技スポーツにおける重要動作であるサイドステップがシダス・インソールによって改善されるか否かをバイオメカニクス的手法によって検証しました。
【前十字靭帯損傷とは】
https://clinic.adachikeiyu.com/1039より転載
前十字靭帯は、大腿骨に対する脛骨の前方移動と内旋・過伸展を制動し、膝関節に安定性を与える役割があります。
ACL損傷は、非接触型スポーツでは着地の動作や切り返し等で、接触型スポーツではタックルを外側から受け、膝関節を過度に内側へひねった際に最も良く起こります。これを外反損傷と言います。
そして、ACL損傷は女性の方がなりやすいというデータがあります。明確な理由はまだ明らかになっていませんが、恐らく女性の方が男性に比べて靭帯を保護する筋力が弱い、また関節の形状の違いや緩さが関与しているのではないかと言われています。
【実験の概要】
対象者⇒足部に疾患のない健常大学生11名
実験手順⇒対象者は年齢、身長、体重を測定し、くじ引きでシダスインソールと対照インソールのどちらを先に着用して計測するかを決定。10分間のウォーミングアップの後、片脚着地で一定の課題を実施。その際の膝関節外反角度を合計で5回測定。その後、休憩を挟み、インソールを入れ替えて同様の手順を繰り返した。
そして先の実験と同様に、課題としてサイドステップを実施。その際の移動速度を床反力計にて測定した。合計で5回計測。その後、休憩を挟み、インソールを入れ替えて同様の手順を繰り返した。
実験に使用したシダスインソール⇒アクション3D
アクション3D
【実験結果:片足着地動作】
着地後の膝関節外反角度はシダスインソール使用時に有意に小さく、より傷害が発生しにくい動作パターンに改善することが示されました。
【実験結果:サイドステップ】
移動速度はシダスインソール使用時の方が有意に高く、パフォーマンス向上に寄与することが示されました。
【実験結果に関する考察】
ACL損傷は膝が大きく内側に入る(外反する)ことによって生じます。足部の問題、具体的には偏平足(アーチの崩れ)があると膝が内側に入りやすくなり、受傷リスクが高まります。
シダスのインソールがアーチをサポートしてくれ、また踵骨をヒールカップで安定させることにより、膝が内側に入るのを防ぐことが期待できます。
サイドステップにおいてもインソールによって足部のアライメントが整うと下肢の筋肉がより効率良く発揮でき、スピードアップ等のパフォーマンスアップが期待できます。
【最後に】
私は今の所膝を怪我をしたことがありませんが、偏平足で昔から足首を捻挫しがちでした。
足首の靭帯が一部切れている私はテニスのプレー時に足首のサポーターが欠かせませんでしたが、シダス・インソールを装着することによって足まわりが安定し、サポーター無しで快適にプレーできています。
もちろんストレッチやトレーニングを行うことにより足首周辺やふくらはぎの筋肉を調整したことも症状の改善に役立っていますので、シダスインソール+トレーニング&ストレッチの組み合わせが障害予防やパフォーマンスアップに最も効果が高いのではないかと考えています。
【参考・引用サイト】
『シダス・インソールの魅力』はこちら
『シダス・インソールはココが違う』はこちら
『お問い合わせ~インソール成形までの流れ』はこちら
『最新ブログ』はこちら
『インソール成形記録』はこちら
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