現代人は、デスクワークやTVゲーム、携帯電話の長時間使用などで、好ましくない姿勢が身についてしまっています。また、運動不足も深刻で、それにより筋力が低下し、より姿勢が悪化してしまっています。
ところで、姿勢の改善のために『足裏』がとても大事であることは意外と知られていません。姿勢を改善するためには腹筋と背筋を鍛えたり、ストレッチをしたり、フォームローラーでほぐしたりなどはよく聞かれますけれども。
私の持論ですが、腹筋や背筋をいくら鍛えようが、あるいはほぐそうが、足裏が鍛えられて(感覚を含めて)いないと姿勢はよくなりません。足裏の固有受容器としての役割、姿勢維持の役割はまさに木の根っこの部分なのです。足裏が崩れると足首が崩れ、足首が崩れると膝が崩れ、膝がくずれることにより股関節が崩れ、股関節が崩れることにより脊椎が崩れることになるのです。
私たちは転倒しないようにバランスが崩れたら反射的にそれを修正する能力が体に備わっていますが、足裏をおろそかにすることにより、知らず知らずのうちに崩れたバランスを元に戻す動作を繰り返させて身体に無理をさせているのではないでしょうか。あるいは、これぐらいの崩れでは転倒しないと身体が判断して、不良姿勢をそのままにして筋肉や関節を疲労させてしまっているのではないでしょうか。
少し話は逸れますが、そもそも、腹筋に関しては鍛えれば単純に姿勢が良くなるというのは間違いです。
腹筋群の代表格と言えば腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋があります。このいずれもが腹腔内圧拡大し、脊柱を安定させる作用があります。しかし腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋には脊柱を屈曲させる作用もあるのです。
つまり、腹腔内圧拡大の動作をしようとすれば同時に脊柱も屈曲してしまうのです。脊柱が屈曲するということは胸椎が後彎することになるので、いわゆる『猫背』を促進することになります。当然、それを防ごうとするために脊柱起立筋にかかる負荷は増大します。
そういうわけで、フロントプランクやクランチ、シットアップをすれば腹筋が鍛えられて姿勢が良くなるというのはちょっと違うと思うのです。
話を元に戻しましょう。ではどうやって足裏を鍛えれば(刺激すれば)よいのでしょう??
ここで大活躍するのが、その名も『3段階カーフレイズ(踵上げ)』です。この3段階カーフレイズで、足裏にある全てのアーチ(内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチ)を刺激し、アーチ(土踏まず)を安定化させるとともに、足裏の平衡感覚を研ぎ澄まし、姿勢を改善することが可能です。
さて、論より証拠ということで、こちらの写真をご覧ください★
この写真は『3段階カーフレイズ』を施行する前と後の写真です。
施行内容は、3段階カーフレイズを10回1日3セット、2週間継続です。胸椎後彎が改善されたことがわかります。
※SIDAS エキスパートセミナー2019資料より転載
具体的な方法はこちらの動画をご覧ください★
これまでの説明がきっちり頭に入っている方は、3分18秒まで飛ばしても結構です♪
いかがでしょうか。この3段階カーフレイズは手軽にできますし、しんどくないので続けやすいです。続けていただくと足裏の感覚が良くなってバランスがとりやすくなり、歩きやすくなるのを感じられるはずです。そして姿勢が改善されて、良い姿勢を楽にキープできるようになるはずです。どうぞお試しください★
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