ウィンドラス機構その①~歩行速度を上げるしくみ~

『シダス・インソール』を語る上で、なくてはならないキーワードの1つが『ウィンドラス機構』です。
当店においてインソールを成形する時には、この『ウィンドラス機構』をお客様にできるだけキープして頂きながら工程を進めていきます。
それでは、『ウィンドラス機構』とは一体何なのでしょうか?
ウィンドラス機構
『ウィンドラス機構』とは、足指が背屈することで、『足底腱膜』の張力により、『内側縦アーチ』が挙上するというしくみです。このしくみによって足部の剛性が高まり、歩行における蹴り出しの推進力を生みます。
この『ウィンドラス機構』は人類に特有のものであり、猿や類人猿にはアーチがありませんのでこのメカニズムを活用することはできません。
つまり、『ウィンドラス機構』は人がより速く、より効率的に直立2足歩行を実現するために獲得したものであるといえます。
実際に、研究においても『ウィンドラス機構』と歩行速度の関連性を調査した報告も行われています。以下引用です。

Caravaggiらは、歩行速度を遅い、通常、速いの3条件に分類し、『足底腱膜』の張力と『内側縦アーチ』挙上角度検証した。その結果、歩行速度の増加に伴い『足底腱膜』の張力と『内側縦アーチ』の挙上角度も増加したと報告している。

この研究から『ウィンドラス機構』の向上は歩行速度の向上に繋がると考えられます。
偏平足の方は、この『ウィンドラス機構』が効率的に働いていないことが示唆されており、また現代の日本人は偏平足の方が大多数を占めております。
そこで、『シダス・インソール』をシューズにいれて『ウィンドラス機構』が上手く働くように矯正を加えることで足のトラブル防止、ヒザ・腰痛の改善、疲労の軽減、スポーツ時のパフォーマンスアップなどの効果が期待できます。
【参考・引用】
高林知也,他『走行と歩行の動作様式の違いが足部ウィンドラス機構に及ぼす影響』
            
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